―2000 年

カシミヤのまだ染めていない、整毛したばかりの原毛に触れたとき、ひとつの思いが生まれました。

「この無垢で、こころをほぐしてくれる柔らかさと、肌なじみの良い自然な色合いをまとうことはできないだろうか。」

Natural Basicは、その思いから” 染めない” ことを選択し、カシミヤをはじめとする天然素材を用いて、ものづくりをしてきました。

染めないことを選択した製品は、潔く、唯一無二の存在となり、今日にいたります。

カシミヤは加工工程が増えるほど、柔らかさやしなやかさが失われていきます。

その一つが染色工程です。

染めていないカシミヤと染めているカシミヤの差は、ストールやマフラーになった段階で風合いに出てきます。

カシミヤそのままの柔らかさがNatural Basicにはあります。

また“染めない＝大量の水を使わない”ことでもあり、環境にやさしい生産方法のひとつです。